Webサイト、いわゆるホームページを作成することは、今では特別なことではなくなっています。パソコンを買って、インターネットで様々なサービスを楽しんで、メールも出来るようになった。じゃあ次は、ホームページを作ってみたい。しかし、実際に自分で作成してみたいと思っても、どうすればよいのか分からない?という方も少なくないでしょう。
確かにプロやホームページ作成が上手な人と同じようなサイトを作るのは、いきなりは無理です。そこでこれから、Webサイトを作成するための基礎知識と手順、また、事前に準備しておくことをご説明いたします。
▶目次
1、Webサイトの基本「HTML」とは
そもそも「ホームページ(Webページ)」とは、インターネット上で閲覧できるページのことです。
ホームページでは、ページ内に画像や音声、動画などを埋め込むことができ、豊かな表現力を持ちます。同時に、インターネット上の他のページを指し示す「リンク(ハイパーリンク)」を埋め込むこともできます。この様な文章の形式を「ハイパーテキスト」と呼びます。
このハイパーリンクを用いると、複数のページを相互に接続でき、リンクをたどって次から次にページを閲覧できます。この仕組みによって直接的・間接的につなげられるのです。
そして、このような機能を持ったページを作るために用いられるのが、「HTML(HyperText Markup Language)」と呼ばれるマークアップ言語です。世界中のホームページが、このHTMLという共通のルールで作成されているおかげで、Webブラウザを用いて世界樹のページを読むことができるのです。HTMLには「HTML」「XHTML」「HTML5」など、いくつか種類があります。
HTMLファイルは、「HTMLタグ」と呼ばれる記号を使って書きます。HTMLタグは決められた英数字を「<」と「>」で囲んだものです。例えば、
- <h1> 大見出しを作るタグ
- <h2> 中見出しを作るタグ
- <table> 表を作るタグ
- <hr> 文章の区切り線を作るタグ
といった具合です。
また、タグは基本的に開始タグ(始まりのタグ)と終了タグ(終わりのタグ)に分かれています。例えば、
<h1>この囲まれた部分が内容になります。</h1>
このように、開始タグの「<」の直後に「/(スラッシュ)」を付けたものが終了タグとなります。
開始タグと終了タグで挟まれた文章の部分が、そのタグの「要素」といいます。
ちなみに、HTMLタグは必ず半角の英数字で書きます。全角で書いてしまうとWebブラウザがHTMLタグとして認識してくれません。半角なら大文字でも小文字でも関係はないようで、<H1>でも<h1>でも良いということです。
そこで、実際にどのように書いていくのか、例を作成してみると、
<html> <head></head> <body> </body> </html>
こちらが、基本的な大枠となるものとなり、後はタイトルや文章を入力していきます。
HTMLタグを用途に応じて使い分けながら作成していきますが、Amazonなどで「HTML&XHTML&CSS辞典」というものが中古100円程度で販売されているので、本格的に始めたい方は購入しておくと後々かなり役立つと思います。
2、初心者でも簡単なWebサイトの作成手順
ホームページを作成するにあたって、目的も明確にして、全体の流れをあらかじめ整理しておきましょう。
最初に、ホームページの目的を明確にします。目的とは、「ホームページを使ってどんな成果を出したいのか?」ということです。
「オシャレなホームページを作りたい」といった曖昧なものではなく、「そもそも、なぜホームページを作成するのか」という根本的な部分をはっきりさせておく必要があります。これは、制作を業者に外注する場合であっても、必ず自分たちで考えておかなければならない部分です。特に法人では、集客といった明確な目的があると思います。
次に作成する全体の流れを整理しておきましょう。これから、初心者の方でも分かりやすいように一般的な流れをご説明いたします。
➀「内容を決める」
ホームページのテーマを考えます。
➁「ページのタイトル・デザイン・構成を決める」
どんなデザインにするのか、何ページ作成して、どのページとどのページをリンクさせるかなどを考えます。
デザインや構成を考えるとき、デザインラフスケッチを書いていくと頭の中のイメージがどんどん具体化さ
れていきますのでおススメです。
➂「素材を集める」
文章やイラスト・写真の画像ファイルなど、ホームページに掲載する素材を用意します。
合わせて画像の大きさの調整をしておくと後が楽になります。
➃「ホームページを作成する」
HTMLを用いてホームページを作成していきます。現在では、ホームページ作成ツールやソフトがあり、基
本的には有料サービスですが、探せば無料ツールもあります。
➄「インテーネット上に公開する」
作成したホームページをWebサーバーにアップロードすると、インターネット上に公開されます。
以上の様に、大きくはこのような流れでホームページを作成して公開していきます。
3、Webサイト作成に必要なものとは
ホームページを作成するためには、最低限準備しなくてはならないものがあります。
まずは、インターネットが繋がるパソコンは当たり前として、ホームページの作成に最低限必要なものは
- 「Webサーバー」
- 「ドメイン(URL)」
- 「コンテンツ」
の3つです。
この3つが揃っていれば誰でもホームページを公開することができます。
それでは、それぞれ詳しく見てみましょう。
「Webサーバー」
ホームページを公開するためには、パソコンで作ったホームページのファイルや画像を、世界中から閲覧で
きるよう常にインターネットに接続されている「webサーバー」と言われるスペースに置く必要があります。
インターネットに接続されたサーバーに、公開するHTMLデータなどのデータを転送して、はじめてインタ
ーネットを通じて世界中の人に情報を発信することができます。一般的にはレンタル(ホスティング)サー
バーを借りることになります。
「ドメイン(URL)」
こちらも必ず必要となるのが「ドメイン」です。 ホームページのURLなどでもよく耳にしますが、インタ
ーネット上の「住所」にあたります。
ドメインは、レンタルサーバーサービスで設定できることが多く、無料で使えるものと、有料のものがあり
ます。こちらは、http://www.◯◯◯◯.comの◯部分がドメインとなります。
「コンテンツ」
「コンテンツ」はホームページのデータ(ページ)のことです。
通常「パソコンでホームページを作る」という場合、HTMLを用いて作成していきますが、テキスト文書を
編集するためのソフト、テキストエディタが必要です。
Windowsを使っている方は、はじめからインストールされている「メモ帳」や「ワードパット」を使いま
す。Macを使っている人は「TextEdit」といったものを使っていきます。
しかし、一般的にはホームページ作成ツール・ソフトを利用しており、初心者向けで有名なホームページ作
成ソフトとしては、「ホームページビルダー」が挙げられ、その他にもインターネット上には無料のホームペ
ージ作成ツールがたくさんあります。
4、まとめ
ここまで、ホームページ作成の基礎知識と流れなど説明してまいりましたが、ホームページを作成には、「HTMLタグ」を使って作成していきます。
最初の内は戸惑うことも多いかと思いますが、慣れれば比較的簡単に作成することができます。現在では、ホームページ作成ツール・ソフトが利用できますので、最大限活用していきましょう。