パソコンはもちろん、スマートファンやタブレットなどのモバイル端末、現在では様々なものでWebサイトを閲覧することができます。Webサイトは馴染みのある言葉にすると、ホームページのこと。そんなホームページですが、今では自ら作成して世界中のユーザーに配信する人が日々増加しており、自分もホームページを作成してみたいなという方も多いのではないでしょうか。
しかし、初めての初心者がいきなりホームページを作るといっても、まずは基本や仕組みについて理解することが先決。そこでここからは、そもそもWebサイトとは何なのか、その基本的な仕組みをご紹介いたします。
▶目次
1、そもそもWebサイトとは?
そもそもWebサイトとは何なのか?まずは、何なのかについて説明すると、Webサイトは「ウェブページ」「ホームページ」と呼ぶこともあり、ホームページは馴染みがあるのではないでしょうか。
Webサイトは、特定のドメイン(例えばwww.yahoo.co.jpやwww.google.co.jpなど)内で運営されているWebページ全体のことで、「サイト」と呼ぶ方も多いですね。
そのWebサイトの「Web(ウェブ)」は「ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)」の略語、その意味は「クモの巣」となり、巨大なネットワークであるインターネット網の「網」の部分を指しています。
基本的な構成は、入口である「トップページ」を含む複数の「ウェブページ」の他、画像や音楽などのデータファイルなどによって構築されるのが一般的なWebサイトです。Webサイト内のWebページ同士はリンクで連結され、互いに往来できるようになっています。
ちなみに、今見ているWebサイトから別のWebサイトへ次々に移動することを、「ネットサーフィン」と呼び、皆さまも度々ネットサーフィンをしていますよね。
2、Webサイトの基本的な仕組み
次に、一般のユーザーは「なぜパソコンやスマホでホームページが見られるのか?」と、その視点からWebサイトはどうして見ることができるのか、Webサイトの仕組みをご説明いたします。
一般的にWebサイトを閲覧する場合、IE(Internet Explorer)やNetscapeなどのWebブラウザでURLアドレスを指定します。URLアドレスを指定すると、Webブラウザがインターネット上のWebサーバーを探して、目的のホームページを自分のパソコンに表示してくれます。
Webサイトは、基本的にWebサーバーの中に置かれていて世界中から検索され、閲覧されます。
ホームページが閲覧されるまでの流れ
➀ブラウザでURLを入力して接続操作を行うと、まずDNSサーバーに問い合わせを行う
↓
②DNSサーバーからIPアドレスが送信される
↓
➂教えられたIPアドレスを利用してWebサーバーへ接続する
↓
➃Webサーバーに保存されているWebページのデータを読み込みブラウザに表示する
URLとWebサイトの関係について
Webサイトへは、IE(Internet Explorer)などのブラウザを使い「URL」を入力するとアクセスできます。
インターネット上の機器に接続するための「住所」にあたるものは本来「IPアドレス」ですが、これは数字の羅列で識別しにくいため、「サーバー名」+「ドメイン名」で構成されるURLが生み出されました。
このURLとIPアドレスの相互変換を行う案内役が「DNS サーバー」となります。
ここまでの説明で、➀URL、➁IPアドレス、➂ドメイン、➃DNSサーバー、➄Webサーバー、と5つ専門的な用語が出てきました。次の項で詳しくご説明いたします。
3、Webサイトで使われる用語の意味と役割
前の項で➀~➄の5つの用語の意味や役割を知っておけばある程度仕組みは理解できてしまうので、それぞれ簡単にご説明いたします。
➀「URL」
URLとは、Uniform Resource Locator(ユニフォームリソースロケーター)の略語。ホームページアドレ
スとも呼ばれ、インターネット上にある情報の場所を指し示す住所のようなものです。
URLは、ドメインも含んだ、http:// の最初の部分から最後の / までのことです。
Googleでは、「https://www.google.co.jp/」となり、URLがあればインターネット上にある膨大な情報
の中からでも、目的のページにすぐたどり着くことができるのです。
➁「IPアドレス」
IPアドレス(Internet Protocol Address)とは、パソコンやスマートフォンなどに割り当てられた、ネット
ワーク上の機器を識別するための数字です。インターネット上での住所のような役割を担っており、特定の
機器へデータの送受信が可能になります。
こちらもGoogleのものを参考にすると、
IPアドレス:http:// 74.125.235.120/
となり、これで検索するとGoogleが表示されます。
このように、本来コンピューターは、IPアドレスを使って場所を特定しています。
➂「ドメイン」
ドメイン(domain)とは、領域、範囲、などの意味を持ちます。
インターネットでは、通信先の相手を➁の説明通りIPアドレスで決定しますが、メールを送ったりする場合、
IPアドレスで相手を指定するのでは覚えにくく不便。そこで、IPアドレスに対して覚えやすい名前を付けた
ものが「ドメイン」です。識別しやすいようにドメインとIPアドレスを使って、場所を特定する仕組みが現在では使われています。
ドメイン名は「インターネット上の住所表示」に例えられ、すべてが固有の文字列です。基本的に同じドメ
インは存在しません。選ぶ人は自由に希望のドメインを指定できますが、既に取得済みの文字列は使用する
ことができません。Googleなら、
ドメイン:google.co.jp、
となり、末尾の「.jp」も、「.com .net .biz .co.jp」などなど、自由に選べます。
➃「DNSサーバー」
DNS とは、ドメインネームシステム (Domain Name System) の略語です。
インターネットを利用して、外部のWebサイトへアクセスする際に利用され、「ドメイン名」を「IPアドレ
ス」に変換してくれる役割を担っています。
普段、私たちがブラウザを利用して、外部のサイトへアクセスする際に、「www.google.co.jp」などのよう
なドメイン名が入力されアクセスされています。しかし、システム的なことから「www.google.co.jp」と
いったドメイン名では、外部のサイトへアクセスができません。
そこで、内部的にこのドメイン名をIPアドレス「74.125.235.120」に変換してから、アクセスしているの
です。
このように、分かりやすい文字列を使用したドメインと、実際のインターネット上で使用されているIPアド
レスを、紐づける役割を果たしているものがDNSサーバーとなります。
➄「Webサーバー」
Webサーバーとは、作成したテキスト、画像、動画などのデータが保管されており、外部からのアクセスに
よってその情報を送信するコンピューターです。普通のパソコンでも、外部に提供するための情報を入れて、
それを外部に見せるためのプログラムを組み込めばサーバーになります。
外部のwebブラウザからのアクセスによって、要求されたデータを送信する役割を果たしています。
Webブラウザは、ページを見るために使っているツールのことになり、主なものにGoogle Chromeや
Mozilla Firefox、Safari、Internet Explorerなどが挙げられ、サーバーが提供する機能やデータを受ける側
のWebブラウザのことを一般的に「クライアント」と呼びます。
また、クライアントがサーバーに送る情報を「リクエスト」 、サーバーがクライアントに送り返す情報を「レ
スポンス」と呼びます。これは、頻繁にでてくる言葉なので覚えておいて損はないでしょう。これは、
- ➀クライアント側がサーバー側に「リクエスト」を送る
- ➁サーバー側でリクエストを解析・処理してリクエストの答えを作る
- ➂サーバー側がクライアント側に「レスポンス」を返す
といった流れになります。
4、まとめ
Webサイトの基本的な仕組みや、よく使われる用語の説明でしたが、自分でホームページを作成するに当たっては必ず覚えておく必要があります。
特に、前の項でご説明したWebサイトで頻繁に目にする用語に関しては、意味や役割を理解しておくだけでも仕組みはある程度理解できるのではないでしょうか。
これから、ご自分でホームページを作りたい方の少しでも参考になれば幸です。